2024年2月29日
政治倫理審査会に首相が出席
政治倫理審査会に現職の首相が出席する前代未聞の事態。
ただし、岸田首相のねらいはあくまで予算案の年度内成立。そのために公開審査を拒む安倍派にプレッシャーをかけるのが出席した動機か。したがって自身はほとんど悪びれず、答弁もこれまでの枠を出ません。
「なぜ、問題が生じた際に、政治家自身の責任が十分に果たされないのか」と、まるで人ごとのよう。岸田氏を含め組織的な犯罪行為を続けてきた自民党議員の問題です。
弁明の最後には予算案の年度内成立を求めました。こんな審議をいつまでもやっている場合ではないと言わんばかりですが、このような事態を招いたこと自体が自民党の責任だとは考えないのか。
岸田首相には穀田さんが質問。短い時間でしたが、岸田首相が自民党の聞き取り調査の範囲でしか答えようとせず、例えば森元首相の関与については調べようともしない、裏金の使途も不明のまま、真相解明に背を向け、説明できないことが改めて浮き彫りになりました。
政倫審で答えない以上、関係者の証人喚問が必要です。
自民党はその後、明日の予算委員会で集中審議と締めくくり質疑、終局、討論、採決まで委員長が職権セットしました。政倫審の審議が遅れたのは自民党の責任ですが、その政倫審の結果すら踏まえることなく、採決強行へ突き進むのは尋常ではありません。