2024年5月14日
航空管制官の体制について質問
13日、決算委員会で航空管制官の体制について質問しました。
1月に羽田空港で起きた日航機と海上保安庁機の衝突事故では、海保機が許可を得ていないのに滑走路に進入したことが直接の原因とされます。その究明はこれからですが、一つの背景に管制官の体制が挙げられます。
航空機の取り扱いが1.6倍になる一方、管制官の人数は横ばいです。現場の要求で2018年度から「飛行監視席」が新たにつけられましたが、羽田では定員6人分。24時間空港は6チームでシフトを組むため、6人なら1チーム1人です。同時に3本運用する滑走路を、目視で監視し、複数の無線を同時に聴き、ヒューマンエラーがないかチェックします。まるで聖徳太子。
1月の事故後、滑走路への誤侵入をモニターで監視する仕事も兼務することになったといいます(国交省の事前の説明はそうでしたが、委員会では答弁を変えてきたため、再度確認を求めました)。これでは目と耳がいくつあっても足りません。
現場での不足は、定員を満たさない欠員が常態化し、むしろ増えていることからも明らか。直近では年度当初の欠員が90人を超えることが明らかになりました。
管制官を含む国家公務員は、定員合理化目標がかされ毎年2%ずつ削減されています。内閣人事局は「数字ありきではない」と強弁しましたが、実際には何年にもわたり全体で削減が続いてきました。
是正を求めた質問には与党席からも応援(?)の声と拍手が(写真のときは退屈そうな様子ですが)。現場を知る人なら誰でも、人減らしありきではだめだと認識しているはず。もうやめるべきです。