2016年6月30日
ニコンの雇い止め事件で和解成立!
ニコン契約社員の雇止め事件で和解が成立。
2014年7月10日に提訴した事件で、私も首都圏青年ユニオン弁護団の一員としてかかわってきました。
この事件は、ニコンの100%孫会社から派遣され5年半にわたりニコンで勤務してきた原告が、派遣期間の上限に達するためニコンの直雇用となり(たたし有期雇用)、その最初の契約期間満了で更新されず雇止めとなったもの。
派遣から直雇用になれば、普通は働き続けられるという期待は強まります。原告の仕事は精密部品であるレンズの製造過程に不可欠で技術と経験を要するもの。本来、有期雇用とする必要も合理性もない業務です。
ところがニコンは裁判で、原告の業務は「誰でもできる仕事だ」と非難。自社の製品が大した技術を要しないものだというような会社の主張は、原告に対してはもちろん、ユーザーに対しても誠実さを欠くものだと感じました。
28日、証人尋問を経て事件は和解に。
労働者にとっては、労働組合でたたかうことも裁判を起こすことも、そして和解で事件を終わらせるということも、一大決心を要します。事件を世に問い、そして解決まで奮闘された元原告の浜谷さんに、心から敬意を表したいと思います。写真は30日付毎日新聞の記事。
派遣に有期、非正規雇用の仕組みを利用したこんな事件を起こさせないために、私も力を尽くしていきたい。