2016年8月25日
ホーム転落事故防止へ一刻も早い可動柵設置を
銀座線青山一丁目駅で盲導犬を連れた男性がホームから転落、死亡した事故から10日が経ちます。
今日は国会議員団、都議の大島よしえさんとともに現地を訪れ、視覚障害のある3名の方の案内で現場の状況を確認しました。
駅は1938年開業で、その後列車の編成が長くなりホームが延長されたことがあるものの、基本的な構造は変わらず。ホームも線路上も天井が低く、電車の走行音がこもります。向かい側のホームに入る逆方向の電車と、乗るべき電車とどちらが入ってきたのか、音だけでは判断しづらい状況があります。
加えて報道されているように、点字ブロック上の一部に柱が立っており真っ直ぐ歩くと柱にぶつかります。
亡くなった男性はこの駅を毎日使っていたそうで、柱を避けるために線路側へはみ出してしまったのではないかとのことでした。
ホームドアなど可動柵の設置は、視覚障害者団体のみなさんが長年にわたり要求してこられた課題です。銀座線では17年度から設置の計画があるそうですが、転落事故を防ぐ根本的な手段である可動柵を一刻も早く整備することが求められます。
事故の時もそうだったようですが、「下がってください」とアナウンスがあっても自分に言われているかわからない、本当に危ないときは駅員や近くの人が率直に声をかけ事故を防ぐということも大事です。
調査後、ご参加いただいた全盲の方から、「私たちにも働く権利があり遊ぶ自由もある。一人で出かけたいこともある。」とお話いただきました。誰でも安全に利用できることが、公共交通機関の大事な前提です。
ホームからの転落事故は、視覚障害者に限らず多発。設備面で防げる事故は、国も責任を持って対策を急ぐ必要があります。
この問題には共産党も長くかかわっており、私も昨年秋に埼京線十条駅の調査に同行しました。喫緊の課題として取り組みたい。