本村伸子衆院議員が予算委員会でリニアについて質問。集中審議ではなくNHKで中継されなかったのが残念ですが、3兆円もの公的資金投入について厳しく追及!
リニア中央新幹線名古屋ー大阪間の開業を最大8年前倒しするために、財政投融資でも異例の規模の3兆円をつぎ込むというもの。これまで散々、JR東海が自己負担でやるのだと言ってきた政府が、手のひらを返して超低金利の高額融資をする。しかも返済は30年後から10年かけて。
答弁に立った麻生財務大臣。30年後のJR東海の経営状況については何ら検証していないらしく、元社長が「絶対にペイしない」と言っていることにも目をつむる。収益力のある東海道新幹線と一体で経営するから大丈夫なのだといいますが、リニアができれば東海道新幹線の位置付けは大きく変わります。リニアに乗ってもらいたいと考えるJRは、名古屋以西に行く旅客(それが大半ですが)にはリニアに乗るよう誘導するでしょう。現在のような「のぞみ」主体のダイヤを維持するとは一言も言っていない。長距離利用者がリニアを使っても「ペイしない」と言っていることを、なぜ無視できるのか。
麻生氏、大阪開業が計画される30年後にはご自身が100歳を超える、「(その頃には)生きてないよ」と言い、そんな先のことは知らないよと言いたげでした。しかしその時になってJR東海が返済できない状況なら、ツケは国民に回ってきます。あまりにも無責任な態度。
いい加減な「投資」を止めさせ、リニア建設そのものもストップを!