山添 拓 参議院議員 日本共産党

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2016年10月8日

築地で聞いた現場の声

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7日、築地市場を訪れました。午後遅い時間で業者の方の姿は少なかったものの、出入りするトラックには愛媛、和歌山、熊本など全国各地のナンバーがあり活気が感じられました。

東京中央市場労働組合の中澤さんに話をうかがいました。いまや市場内では、卸も仲卸も、また水産も青果も、移転は無理だと一致しているとのこと。推進派はごくわずかになっている。
今度の地下空間の問題はもちろん、それ以前から現場レベルでは移転反対が多数。
私は初めて知ったのですが、中澤さんを含めて場内で仕事をする方は、今年夏まで豊洲「新市場」の内部を見る機会すら与えられなかったとのこと。基本設計がつくられず(少なくとも明らかにはされず)、仕事場の構造をどうするか、どんな造作が必要かの意見は一切聴かれないまま建設されたといいます。そのためいま築地で使っている多くの器具が、サイズが合わず豊洲では使えない。移転に備えて新しい器具を買わされた業者も多く、それだけに今度のことで怒りが噴出しています。

先日の衆院予算委員会では、笠井さんが安倍首相に対し、2007年に福田康夫内閣が作成した答弁書を引き継ぐのかと質問。答弁書では、食の安全性確保などに万全の対策を講じ、消費者などへの十分な説明を行い理解を得るよう国から都に求めているとしていました。
安倍首相もこの立場は変わらないと述べた。
都が築地市場の豊洲移転を行う場合には、農水相の認可が必要です。豊洲の工事には国からの交付金がすでに200億円を超えて投じられています。国が責任の一端を負うことは明らかであり、国としても都への適切な指導が求められます。

写真は場外にある波除神社にて。

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