憲法共同センターの活動交流集会で国会情勢について報告しました。上智大学教授、中野晃一先生が講演され、私も勉強してきました。
市民と野党の共闘を、市民連合などで築いてこられた中野先生の話には臨場感があり、運動の進化についてもそれだけ的確なまなざしを感じます。SEALDsなどが触媒、起爆剤となり多くの人が勇気付けられた、立ち上がった、平和主義が息を吹き返したという見方は、特に一昨年の集団的自衛権行使容認の閣議決定からの流れを振り返るとき、共感します。
学生世代とベテラン、年齢差50年の会議で大事にするのは、お互いの違いを前提としたリスペクトだとも。
安倍政権は、政治を支配としか考えていないと指摘されます。
声を上げる市民は、屈服させる対象でしかない。小選挙区制では自分の支持を拡げなくても相手を叩けば勝てる、そのため野党を分断し、選挙を繰り返して野党の体力を奪い、野党を応援する者には勝てない屈辱感を与える、加えて投票率が低くなるよう仕向ける。
安倍政権の支配のあり様は徹底的で、暴力的ですらあります。国会での、私のわずかな経験からも実感します。聞かれたことに答えず、事実を事実と認めない、論理を踏まえず道理をわきまえない、おそらくそれを意識的に振る舞っているからなおさらひどい。
しかし、こんな政治は必ず破綻します。いや、この政治が屈服させてきた広い市民との間には、埋めようのない亀裂が刻まれ、それは拡がる一方です。安倍政権が、支配のために駆使する誤謬を見抜き共有する、共感を広げる、したたかな民主主義の力を、強めたい。