パイロット・客室乗務員165名の不当解雇からもうすぐ6年。4日夜のJAL本社前での抗議行動には、過去最高という700名が集まりました。
整理解雇の過程での不当労働行為が最高裁で断罪され、事態が動いています。私も先日、参院国土交通委員会でこの問題を取り上げたこともあり、デモ隊で一緒に声をあげました。
パイロット原告団長の山口宏弥さんが、わかりやすい例えで訴えていました。「JALは整理解雇を合法とする最高裁判決で金メダルを獲ったつもりだったが、不当労働行為の裁判で負けて、ドーピングが発覚した。それなら金メダルは取り消しになるべきだーー」
争議団や支援共闘会議のみなさんとともに、本社職員への要請にも同席させていただきました。「同席」といっても、職員が建物の入り口で立ち話のように要請書を受け取るのみ。要請の内容を話し、誠実に対応するよう求めても3人の担当者は一切口をつぐみ、「会社に伝えます」と言うばかり。その一方で、警備要員やビデオカメラを回して警戒する職員が多数配置される異様な雰囲気でした。
争議団も支援の方々も、何よりも空の安全をと訴えています。パイロットが足りない、客室乗務員は次々辞めていく、モノが言えない職場で不安全事例が積み重なっていく…
経営危機を脱し、利益も十分、新規採用するぐらいなら、リストラした職員で希望する者を戻すのは当たり前ではないか。
JALの管財人による違法行為が法的に確定したいまを逃さず、争議の早期解決を!