山添 拓 参議院議員 日本共産党

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2017年1月27日

これでいいのか「給付型奨学金」

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補正予算案が衆院で可決されました。軍事予算のさらなる積み増しを含むもの。
予算委員会での審議も採決も、本会議での採決も与野党の合意なく議運委員長が職権で決めた。昨年の臨時国会で強行採決が相次ぎ、衆院議長が合意形成の努力をとコメントしたのは年末のこと。それを早くも忘れたかのように、暴走街道を進んでいます。

補正予算案の審議で給付型奨学金を取り上げた宮本徹さん。
1学年2万人、高校推薦枠から漏れれば、たとえ給付型の基準を満たしていても対象から外れてしまいます。全学生の半数が奨学金を利用するなかで、全体の2.5%しか対象にならないとはあまりにも少ない。

さらに宮本さんが指摘したのは、財源の問題。
給付型奨学金のために、他の奨学金制度をいじるという。無利子の貸与制奨学金で所得に応じて貸与額を変え、大学院生の業績優秀者に対する免除制度を見直す。これでは学生院生間で少ないパイを奪い合うことにほかならない。
軍事予算のように拡大している分野があるなかで、他の予算を含めていかに財源を確保するかを考えるべきだと安倍首相に迫る宮本さん。首相は答弁に立てず、文科大臣が答えるのみ。看板政策のはずが、実にセコい内容だということが明らかに。

今度の給付型奨学金創設は、確かに風穴を開ける一歩ですが、本物の奨学金制度をという学生の声を現実にするには、まだまだ私たちの声が必要です。

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