衆院予算委員会の閉会中審査。
陸上自衛隊の日報隠蔽問題を追及した笠井亮さんに対し、稲田防衛大臣も安倍首相も報告を受けていないと繰り返します。安倍首相に至っては、現在まで報告を受けたことはないのだという(それはそれで驚きますが)。
稲田大臣が陸自内部の日報保管を聞いたとされるのは2月15日。まさにその前日、笠井さんが予算委員会でこの問題を追及し、陸自内のシステムでもデータは閲覧可能なはずではないかと指摘していました。15日の会議は、国会対応についてのものだったと稲田大臣も認めている。なんらの報告もされなかったなどあり得ない。
あれだけ問題となっていた以上、その一部始終は、安倍首相にも当然報告されているはず。
この問題、隠蔽の事実がすでに明らかとなっている以上、政府はどうにも言い逃れできません。報告を受けて隠蔽を了承したなら言語道断、報告を受けず自衛隊幹部が勝手に判断して隠蔽していたなら大臣の制御不能の部隊ということに。いずれにしても、異常な隠蔽体質は隠せない。
それにしても、稲田大臣も安倍首相も、報告を受けていないと言い切り躊躇がありません。
しかしそれを強調すればするほど、現地からの「戦闘」との報告を国民に隠し続けて危険な任務を自衛隊に付与した、戦争法の実施ありきという暴走姿勢が浮き彫りに。
ことの重大さを、全く理解していない。