2016年3月17日
生業訴訟、裁判官が避難区域で検証
福島原発事故の被害賠償を求める「生業訴訟」で、裁判官が現地での検証を実施。浪江町、双葉町、富岡町で自宅や商店街、家畜を置き去りにせざるを得なかった牛舎などを回ったとのこと。
検証は、裁判官が五官の作用で直接対象を観察し、判断の基礎とするもの。
放射能の汚染による地域丸ごと避難というかつてない被害は、その場でなければ感じることのできない深みがあります。だからこそ、被害賠償の請求を審理する裁判官は、現地に足を運び、白い防護服に身を包み、あの日のままの現状を見て、誰も住めない状態が続くさまを感じとってほしい。
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私も取り組んできた弁護団で繰り返し裁判所に求めてきましたが、裁判所はなかなか腰を上げようとしません。国も東電も、「必要ない」「写真や動画で十分だ」といって拒否し続けてきました。現地を見せたくないがためのこうした対応は、事実を覆い隠そうとする不誠実なものです。
検証を勝ち取り実施させた弁護団のみなさんに敬意を表します。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20160317-00000083-nnn-soci