2016年5月6日
69回目の憲法記念日
憲法記念日を前に各社が行った世論調査では、特に憲法9条の改正について「必要ない」とする意見が多数と報じられました。安倍政権のねらいとは裏腹に、国民は、憲法を変える必要はないと考えていることがはっきり示されています。
この朝日新聞の調査で大事だと思うのは、「憲法はどんな存在か」という設問について、「簡単に変えない方がよい」が58%、「柔軟に変える方がよい」の35%を上回ったこと。さらに、「新しい権利や条項を新たに加えるべき」は36%で「いまの憲法でも十分」の55%の方が多かったということ。
権力を縛る法という立憲主義の考え方が、広がりつつあることを感じます。個人の権利を保障するための憲法だという理解があるからこそ、「新しい人権」や「緊急事態条項」の必要性には懐疑的な意見が広がるのではないか。