ウィシュマさん死亡事件の報告書公表を受け、衆議院法務委員会で理事懇が開かれましたが、与党はビデオ開示も閉会中審査も拒否。通常国会では、与党議員からも「報告書が出たら閉会中審査を」という発言があったのですが、驚くべき態度です。
先週映像を見たご遺族の話では、亡くなる8日前にウィシュマさんがベッドから落ち、23回助けを呼んだことなど、すでに報告書の記載との食い違いが浮き彫りになっています。
今日は藤野保史さん、谷川智行さんとともに弁護団のみなさんと懇談しました。
ご遺族や弁護団のお話しをうかがえばうかがうほど、報告書が記した事実関係を真に受けてよいのかと疑いたくなる箇所がたくさんあることがわかります。なにより当然あるべき一次資料が示されていない。
医師である谷川さんは「死因は不明とされているが、そんなことはない。食べたり飲んだりできず栄養不足だったことははっきりしている」ときっぱり。
歪んだ事実認定の上にご都合主義の評価では、最終報告の名に値しません。
本来、与党も真面目に向き合い、入管をただすべきです。一人の命が失われ、入管施設で繰り返されてきた事件であり、人権にかかわる問題なのですから。