東京外環道、大深度地下トンネルの工事再開がアナウンスされる練馬区で調査し、住民のみなさんからお話をうかがいました。
都議のとや英津子さん、里吉ゆみさん、練馬区議の島田拓さん、区議補選予定候補のやくし辰哉さんとご一緒しました。
外環道計画は、関越道との大泉JCTから南下し、青梅街道IC、中央道JCT、陥没事故のあった調布付近を経て、世田谷で東名JCTに接続します。
調布の陥没・空洞を受けすべてのシールドマシンが止まっていますが、国交省とNEXCOが練馬側からの掘進再開を表明。調布では地盤補修の方法すら定まらず、先行きのないなか、工事ありきで反対側から掘り進めるのは無理があります。
青梅街道IC付近では、大深度地下と地上を結ぶランプトンネルがつくられ、地上のIC付近は買収が進められています。青梅街道ICは、元々なかった計画。練馬区長がICをつくらなければ練馬区で外環道をつくらせないと言い張り、関越側へのみ出入りできるハーフインターの計画に。しかも、ランプトンネルと本線トンネルの結合部分(地中拡幅部)は難工事が予想され工法も決まっていません。
閑静な住宅街をぶった切り、住民の生活道路も分断されます。2006年に町会で行ったアンケートでは91%が反対。いまも多くの家が測量を拒否し、がんばっています。
石神井公園周辺にもうかがいましま。23区とは思えない静かで広々した公園ですが、この付近では地上に「外環の2」という道路がつくられようとしています。
元々高架で計画された外環道が、石原都知事の時代に地下化。ところが、高架計画にあった側道が地下計画でもなぜか残され、無用の道路建設が進められようとしています。住民のみなさんで「地権者の会」も結成され、新たに運動も始まっているとのこと。街をこわし、野鳥が飛び交う環境をこわすもの。
調査を終えた後、石原慎太郎元都知事が亡くなっていたことが報じられました。その石原氏が寝た子を起こすように押し進めた外環道計画は、いまなお住民のくらしを脅かし続けています。