2023年2月17日
外交防衛委員会の委員派遣調査 2日目
外交防衛委員会の委員派遣調査は2日目。
陸海空の自衛隊が使い、米軍にも空母艦載機の離着陸訓練など恒常的に使わせることになりかねない馬毛島の基地建設が今年1月に着工されました。岸田首相の訪米直前のタイミングで、首脳会談の手土産かと評されたほど。
工事が始まり上陸できないため、上空からの視察とされました。
いまは前の所有者がつくった道とわずかばかりの構造物だけですが、ここに2本の滑走路とF35の垂直離着陸訓練場など巨大基地が計画されています。
米軍機については、いま硫黄島で行う空母艦載機の発着訓練を硫黄島が遠すぎるので移すといいますが、計画段階で硫黄島での実績を超える訓練回数が見込まれています。なにを計算しているのかと尋ねたところ、「いまわからない」と防衛省。
南西諸島の基地機能強化の一環であり、日米一体での出撃拠点ともなり得ます。
青い海は浅瀬が広がります。ここにイージス艦を入れるにはかなり掘削することになると思われ、費用も莫大に。
すぐ近くの種子島では戦闘機の爆音も懸念されます。なにより巨大基地は、戦争となれば真っ先に標的とされる。軍事的な対抗を強めまっしぐらの政治が厳しく問われます。
ところで、今回の一連の視察では、各基地の施設や装備についての説明や状況把握の機会が多くありました。建物そのものが古い、一人当たりの居住スペースが狭くプライバシーもない、2層式の洗濯機で数も少ない、女性隊員向けの設備が少ない…など。
米国製兵器の爆買いを進める政府の下にある自衛隊の現状を見る思いでした。