山添 拓 参議院議員 日本共産党

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2023年5月14日

国民救援会 佐野支部の定期大会に出席

栃木県佐野市で、国民救援会佐野支部の定期大会に出席。「戦争の準備か、平和へのそなえか、憲法をいかして、いのち・くらし・人権を守るために」とのお題をいただき講演。質疑応答を含めてお話ししました。

冤罪事件の支援を行う救援会。栃木では、以前には足利事件があり、いまも今市事件の支援が続いています。今日もご家族からの訴えが。

この間、袴田事件の再審開始が認められるなど冤罪と再審についての注目が改めて高まっています。袴田事件で再審請求の裁判を担当した元裁判長が、「立法機関の国会で、きちっと議論してほしい」と述べているように、刑事訴訟法改正が待ったなしです。

再審請求について定めた規定は極めて少なく、裁判官の裁量に多くを委ねています。熱心な裁判官にあたれば捜査機関に証拠開示を求めるなど積極的な訴訟指揮がとられますが、そうでなければ何年も棚ざらしとなることも。「再審格差」が深刻です。

せっかく再審請求が認められても、検察官が争い再審の道が閉ざされる、検察官の不服申し立てが認められ、かつ、しばしば濫用されてきたことも問題です。

同時に、再審は冤罪を晴らすための手続きです。そもそも冤罪を生まないためには、自白に偏る捜査のあり方を見直すことも必要です。取調べの可視化や弁護人の立ち会いを認めるなど、不当な自白調書をつくらせない制度改正も求められます。

…というような、救援会が喫緊の課題としてとりくむ問題についても若干触れつつ、全体は大軍拡にどうたたかうかをお話しし、多くの質問をお受けしました。ご準備いただいたみなさん、大変ありがとうございました。

期待していた佐野ラーメンはどこも行列で断念。

写真は両毛線から。麦秋を迎えていました。

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