2024年2月20日
米海軍佐世保基地を訪れました
外交防衛委員会の委員派遣、2日目はまず米海軍佐世保基地を訪れました。
最初のブリーフィングには司令官が対応。概要説明後の質疑で、「佐世保は米軍にとって重要な基地となっている。岩国のF35、沖縄の海兵隊と合流して上陸作戦に向かう拠点だからだ。昨日は自衛隊の水陸機動団が佐世保につくられているのも見てきた。こうして佐世保に集約すればするほど、攻撃の対象となるリスクも高まることについてどう考えているか」と尋ねました。
司令官は、「その通り、佐世保は朝鮮半島にも中国にも近く戦略的に重要な場所だ。航空自衛隊のパトリオットや空軍のPACK3でミサイル防衛を図る」との答え。しかしそれは、標的になることを前提とした考えであり、かつ、市民には知らされていない想定ではないか。
続いて揚陸艦ニューオーリンズの艦内を案内されました。上陸作戦に使うホバークラフトや船舶を多数収容でき、甲板にはオスプレイも発着できます。
艦長は、日米共同訓練では自衛隊の装備を載せることもあるというので、その際にはどちらが指揮するのかと尋ねると、「完全に統合されている」との回答。日米一体の攻撃体制です。
その後は佐賀県に移動し、陸自オスプレイ配備をねらう佐賀空港と目達原駐屯地を訪れました。
木更津に暫定配備されているオスプレイが1機、目達原に来ています。昨年11月末、地元でのデモ飛行を目的に飛来し、屋久島で事故が起きたためそのままになっているもの。
陸自からは「機能の多重補完」など安全性を強調されましたが、墜落事故があり原因究明もまだのいま、説得力はありません。
オスプレイは事故後、全世界で飛行停止中です。機械的問題であるとも指摘されており、飛べなくなったら佐賀でつくっている格納庫はどうなるのかーー防衛省に聞くと、「そのとき考える」との答えでした。欠陥が指摘され続け事故やトラブルが相次ぎ、騒音や振動など環境にもたらす影響も深刻だというのに、導入ありきで進めてきたこと自体が問われます。