2024年2月21日
「ジェンダー平等と働き方」
国民生活経済・地方調査会でこの国会3回目の参考人質疑を行いました。テーマは「ジェンダー平等と働き方」
ジャーナリストの竹信三恵子さんから、男女の賃金格差の構造的な背景としての非正規問題が詳しく論じられました。正規雇用の男性が減り、その分女性の非正規が増えてきたのがこの間の推移であり、それは全体として労働者の賃金が減ることを意味しています。「賃上げ」というとき、女性の、そして非正規の賃上げが進まない限り、全体の賃上げにならないという指摘はとても重要だと思います。
公務職場でも非正規が広がり、特に専門的な仕事に就く女性の非正規が多いのが実情です。
竹信さんのお話で印象的なことは、たたかいへの視点です。声をあげている労働者がいることに言及しつつ、「権利を主張すれば切られるかも知れない」という圧力が自然と覆い、細切れ雇用が都合よく使われています。
「声を抑えつけるために短期契約を意図的に導入していくという労務管理は不公正で間違っている」ーー継続する仕事は雇用も期限なく維持するべきです。
女性が家庭責任を担うことを前提とした男性の長時間労働をなくす、そして抜本的な賃上げーーやるべきことははっきりしています。