JR東海がリニア中央新幹線品川-名古屋間の2027年開業断念を表明したことを踏まえ、沿線地域のみなさんとともに国交省の説明を受けました。

静岡県知事が辞職を表明する前から、JR東海は静岡工区の遅れのみを理由に挙げてきました。南アルプストンネルが最大の問題であることは言うまでもありません。しかし、すでに報道もされているように、山梨県や長野県でも工事は予定通りとは言えず、都内、北品川工区の大深度地下トンネルも調査掘進が124mで止まってきました。

「工事の遅れは静岡だけではないが全体はどうなっているか」と尋ねましたが、「早期開業を支援する立場」と繰り返すばかり。

静岡工区は工事認可の時点では、着手から10年を見込んでいました。しかしいまや見通しはないといいます。「掘ってみないとわからない」「終わりが見えない状況」ーー工期なき工事は、費用も膨れ上がります。3兆円に上る財政投融資で公金まで投入される事業で、あまりにずさんではないか。