先日、映画「トランボ」を観ました。「ハリウッドに最も嫌われた男」というサブタイトル。
ダルトン・トランボが脚本の「ローマの休日」を観たことはありましたが、脚本の裏にあるレッドパージとその克服の歴史は、恥ずかしながらこれまで知りませんでした。才能と情熱の人だったことを知らされるとともに、弾圧の不当に負けないトランボとその家族の生き方に脱帽する思いでした。またその才能を認め、映画界の病理を克服しようとするプロフェッショナルたちにも、感じるところがありました。
日本でも同じ時期、全社会的にレッドパージの嵐が吹き荒れ、マスコミや芸能界からも徹底的な排除が行われました。その傷は、癒えるどころか現代にますます影を落とし、人々に真実を伝えることが難しくされているように思います(それはアメリカでも同じかも知れない)。
映画を観ても思いましたが、社会を変えるのは一人の力では難しい。仲間が必要です。私たちも仲間を増やしながら、社会を動かす力を生み出したい。