9日、参院本会議でTPP協定と関連法案が可決。発効の見込みのないTPPを、そうと知りながら前のめりに通すという愚を犯す国会に。
憲法による30日ルールで自然成立を迎える今日、TPP協定については参院できちんと反対の意思を示していくことが求められました。しかし関連法案は30日ルールとは関係なく、本来なら廃案にすべきところ。
法案の記名投票は初めての経験。反対を示す緑色の票を2度手にしました。
可決しても通用しない法案を通すのは、実に気持ち悪い。なんのための採決か。
安倍政権は、決して無意味ではないという。確かに、TPP水準を今後も受け入れる意思を示すという点で、確かに看過しがたい意味があります。たたかいは、むしろこれから。TPPの発効を決して許さないとともに、アメリカをはじめ二国間協定においても、国家主権を多国籍企業に売り渡すようなルールは許されないという国民的世論を築いていく必要があります。
それにしても、与党と維新の大勢の議員は、どこまで理解して投じているのかわからない。今日の賛成討論を聞く限り、自民党議員は、とどまるわけにはいかないと絶叫するばかり。維新議員はTPPの中身を語れない。足元の経済も、また日本社会の未来も変えてしまうものとの現状認識は全くない。情けない討論でした。
発効は断固阻止、公正な経済社会への転換を!
写真は、採決直後の参院議員会館前にて。