山添 拓 参議院議員 日本共産党

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2017年1月17日

国会内外で市民と共同 憲法改悪絶対させない

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共産党大会は3日目。今日も討論が続きました。
野党共闘と同時に共産党を伸ばすにはどうするか、若い世代の担い手をどう育てていくかなど、独特のとりくみも含めて率直な意見が出され興味深い。各地で涙ぐましい努力が重ねられています。

昨日の私の発言、準備していた原稿です(ちょっと言い間違いもしましたが、大要ということで)。

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 昨年の参議院選挙で東京選挙区から初めて国会へとお送りいただきました。山添拓です。東京の、そして全国のみなさんの押し上げてくださったお力に、心から感謝を申し上げます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
 市民と野党の共同、野党共闘にかかわって、選挙と国会活動、2つの角度から発言したいと思います。
 私は選挙を、幅広い仲間と共同してたたかいたいと考え、実践を試みました。送り出していただいた国会でも、幅広い市民との共同のなかで、日本共産党の姿をもっと可視化していきたいと思っています。それは市民と野党の共同を、さらに前進させる力になると考えるからです。

 参院選で、党と後援会の底力を知るとともに、特筆すべき2つの動きを経験しました。
 第一に、若手弁護士有志の会。原発事故の被害救済や、過労死など、ともに運動に取り組んできた仲間が、権利保障のために政治変革が必要だ、たたかいの礎となってきた憲法と民主主義の危機をこのままにしておけないと、本業そっちのけで立ち上がりました。若手の創意あふれるがんばりが、心はいつでも青年だという多くの先輩弁護士たちに火をつけ、かつてない選挙活動を繰り広げました。当確の知らせに、狂喜乱舞して喜んでくれたこの仲間は、仕事でも活動でも私の大事な友人たちであり、その奮闘に私はどれだけ励まされたかわかりません。

 第二に、今度の選挙で共産党を応援しようと新たに現れ、力を発揮してくださったみなさんの存在です。勝手連YAMA部には、3.11以降官邸前の行動に参加し、政治と社会に声を上げる文化に触れ、今度は政治そのものを変えたいと飛び込んできた方々がいます。「何かやりたい、動きたいがその場所がない」という声に応える場を提供したと思います。
 さらに、デザイナーやカメラマンなど運動をコーディネートするプロ集団のみなさんが、リーフやホームページ、PVと言われる短い動画、本番ポスターに至るまでかかわってくださいました。のめり込んでくださることに私も信頼を寄せ、だからこそ、30年付き合ってきた髪型まで変えて決意を示したのです。
 これらはいずれも、無党派を含むみなさんの新しい風です。その風を吹かせたのは、決してぶれない日本共産党の姿勢とそのたたかいへの信頼と期待であり、風は党と後援会をも後押ししています。かつてない情勢には、かつてない発想で、人によってはかつてない髪型で、楽しくしなやかに挑もうではありませんか。

 同時に私は国会で、共産党議員団が果たす役割の大きさも痛感しています。
初質問でJAL=日本航空の不当労働行為事件を取り上げました。スト権を確立すれば3500億円は出資しないと労働組合を脅した違法行為が最高裁で断罪され、国の関与も明白となりました。大臣らが「遺憾だ」と述べる、JALの一連の経過をめぐって、国がその責任の一端でも認めたのは画期的なことです。空の安全を掲げてたたかう労働組合、争議団、支援のみなさんの粘り強い運動と事実の力がもたらした、重要な到達でした。
 この初質問に、原告団からはもちろん、後援会や勝手連から、多くの方に傍聴に駆けつけていただきました。委員会室の傍聴席が埋まり、それを見た隣の議員からは「あれは君の応援団か」とうらやましがられるほどでした。与党議員に対しても、また答弁する大臣や政府関係者に対しても、緊張感をもたらすものだったと思います。
共産党議員団の国会質問はどこでも、心地よい緊張感があります。悪政の実態を暴き現場の声をまっすぐぶつける、かけがえのないものです。
 私は、この国会の緊張感を、安倍政権との対峙を、もっと多くの方と共有したいと思っています。この間東京では、こんなチラシをつくって国会傍聴を呼びかけています。会期中、毎日のように誰かが政治を動かす最前線に立っています。議員会館を訪れ、国会傍聴をするなかで党の姿に触れた学生が、入党を決意する場面にも、私はこの間何度か立ち会ってきました。テレビの前で安倍首相に怒りを爆発させている全国のみなさん、ぜひ機会がありましたら国会へお出かけください。とにかくひどいアベ政治なので、ボルテージが上がってやる気につながります。

ひどい国会で、改憲勢力が衆参で3分の2を超えるなか、初めて憲法審査会が開かれ、私も委員として参加しました。
「改憲勢力足並みそろわず」とマスコミでは報じられました。確かに参議院では、押しつけだ押しつけでないと、ばらばらでした。しかし、結論が改憲という点は一致しています。そして憲法の何をなぜ変えなければならないかを語れないという点でも、一致しています。改憲ありきの勢力は、その気になれば一気に改憲案のすり合わせに向かうでしょう。
対する野党議員はどうだったか。各党から憲法違反の安保法制=戦争法と、自民党改憲草案のとんでもぶりを批判するとともに、いまの憲法の価値や理念をいかしていくことの重要性が口々に語られました。安倍政権による憲法改悪に反対する、野党の共闘、市民との共同は、憲法をいかした政治への転換を一致点に押し上げる、十分な可能性をもっているのではないでしょうか。
私は、弁護士として仕事をするなかで感じてきました。権利を侵されたたかう人々のとなりには、いつも憲法があります。たたかいの歴史が刻み込まれた憲法です。この大事な私たちの憲法を、安倍政権なんかに変えさせるわけにはいかないではありませんか。

いま、安倍政権だけは許せないと願う一人ひとりが、歴史を動かす欠くことのできないキーパーソンです。私は、党国会議員団の一員として、国会の内外を結び、幅広いみなさんと事実を共有し、怒りをともにしたい。同じく初当選したいわぶち友さん、武田良介さんともども、「2016年野党共闘世代」の一人として、市民が声を上げ、政党を動かし、政治を変える、当たり前の民主主義を実践する力になっていく決意です。

憲法いかし希望ある日本へ、ご一緒に、がんばろうではありませんか。

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