午後から清瀬市へ。都市における農業についてうかがいました。
東京は広く、都心とは全く違って、緑のある空の広い風景があります。
小寺農園では体験農園を実施。近隣3kmぐらいにお住いの60人の生徒さんが通ってこられるとのこと。30平米を1年間4万1000円で貸し出します。
5年前に始めた際には、利用するのは退職後の「セカンドライフ世代」が多いと予想。しかし始めてみると、小さい子どものいる若い世代も応募があり、日曜日などは世代を超えて賑やかといいます。どろんこになって走り回り、おいしい野菜も収穫できるとは、確かに楽しそう。
ほうれん草やトウモロコシなど、芽が出ていました。
清瀬市が農業振興計画を策定するなかで調査した指標は、この10年間、農地の面積も農業従事者も収穫も、あらゆる数字が右肩下がりだといいます。
何がそうさせているか。様々ありますが、東京の場合は特に税金の問題があります。3代相続するとつぶれるほど相続税が高く、収入を上回るほどの固定資産税がかかる。これでは続けていけないので、「農のある風景」を売り物にしつつ、宅地開発が進められ建売りが進むことに…
農地として使っていながら、地籍上は宅地という場合、宅地としての課税となってしまいます。農地の数百倍の評価額となることも。
都市農業、都市の緑地を残すことは、防災上も環境面も求められます。何よりやすらぎを与えてくれます。
政治が支えるべき点も多いと学びました。