JR只見線、鉄道による復旧が正式に決定。来年春に着工し、2021年度中の全線復旧を目指すとされます。2011年の豪雨で不通となってから6年。ようやく復旧に向けて動き出すのは、本当に嬉しいことです。
今年2月に訪問した金山町や只見町のみなさんは、「まちづくりとしての只見線復旧を」と期待をかけておられました。ぜひ前向きに進めたい。
復旧後は県が施設を所有する「上下分離方式」をとり、復旧費用81億円の3分の2にあたる54億円を沿線自治体が持ちます。4280億円もの経常利益を出すJR東日本が、復旧費用すら出さないとは情けない話。儲からないから廃止にしようと考えているのでしょうが、株式会社である前に、公共交通機関の責務を負っていることを認識すべきだ。
黒字会社ですら災害復旧に二の足を踏む。これでは地方鉄道は守れない。
共産党は先日、地方鉄道を守るための政策を発表しました。災害を口実とした廃止を防ぐために、各鉄道事業者が応能負担で拠出し、被災時に利用できる「鉄道災害復旧基金」をつくることを提案しています。道路や橋と同じように、鉄道も公的負担で復旧すべきインフラではないか。政治の向き合い方が、問われています。
写真は被災前、会津蒲生ー会津塩沢間の第八只見川橋梁にて。いまは不通のこの区間。やがてまた汽笛が響くと思うと、楽しみだ。