四国でも鉄道路線維持を!と懇談のため、香川県・高松市へ。四国経済連合会、JR四国、国鉄労働組合とまわりました。
四国経済連合会と日本共産党が懇談するのは初めてのこと。
元々赤字前提でスタートしたJR四国。高速道路の整備と人口減少でさらに経営が厳しくなるなか、鉄道ネットワークの維持が重要だという点はどこでも一致します。
同時に経済界からは、「四国新幹線」の整備を求める声が出されています。共産党としての態度決定はまだしていません。国の整備新幹線計画でも40年前の基本計画のまま。今回は、どのような議論がされているかを知る目的での訪問です。
岡山から高知と、徳島から高松を経由して松山を結ぶ案をご説明いただきました。大阪から高知や松山へは3分の1ぐらいの時間になるという。時短効果は確かですが、1km50億の試算で1.5兆円、さらに増えることも予想される公共事業を推進するのか否かは、住民合意が不可欠です。
仮に新幹線を通すことになれば在来線は三セク移管、自治体負担となることも想定されます。そうなった時に、地域の足を守れるか。
国労では、現場では人員不足と技術継承が課題と実態が次々。
「信用型」ワンマン運転が始まり、運転士は切符の確認をしない。乗客はきちんと切符を買っていると「信用」するから信用型だそうです。JRの調査では、切符を持たない人も1割ぐらいいるものの、車掌の人件費を削る方が優先らしい。保線の外注化、駅員や機械関係の合理化など、年間100億円の赤字を抱え課題は山積。
共産党の鉄道政策をお話し、鉄道路線の維持のために知恵と力を出し合いましょうと呼びかけました。