山添 拓 参議院議員 日本共産党

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2017年8月30日

土佐くろしお鉄道を訪問

四国調査3日目。最終日の今日は、土讃線と土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線に乗車。現役運転士の方に話をうかがうとともに、鉄道事業者とも懇談しました。

大歩危駅付近は谷が険しく、線路は山肌にへばりついて走っています。このあたりの開通は1935年。よくその時代に通したと思います。
運転士さんによれば、振り子特急は山間部でも時速85キロで走るとのこと。定時運転はもちろん、鹿やイノシシが飛び出してくることもあり気を抜けないそうです。高松運転所の運転士は土讃線で高知までのほか、予讃線で松山、高徳線で徳島、瀬戸大橋線で本州の児島までカバーするそうですが、土讃線が最も神経を使うと。
私たちも実際に乗ってみて、カーブとトンネルが続く区間を体験。

次にうかがった土佐くろしお鉄道は、高知の東部でごめん・なはり線、西部で中村・宿毛線を運営。ごめん・なはり線は2002年開通の新しい路線ですが、着工は1970年代後半のこと。一時は凍結された計画が復活して開業しました。当初は順調だった利用者数は、高速道路(無料区間)の延伸で数年前から減少に転じ、沿線人口も減るなか先行きは明るくない。
後免駅から安芸駅まで乗車。オープンデッキのある車両で、外を見れば太平洋が広がる。新しい路線で、眺望のきく高架が続くこともあって、気持ちよい。

県庁職員から転じたという大原社長にご対応いただき、経営状況のほか利用促進のための様々な工夫もうかがいました。赤字を穴埋めするため、沿線自治体からの補助金や基金の積み立てに頼らざるを得ない状況ですが、だからこそ地域の人々に親しまれ利用される鉄道を目指そうという姿勢が感じられました。高知も車社会ですが、ご自身も自宅の最寄り駅から列車で通勤されているとのこと。
高齢者や高校生など、鉄道を必要とする人がいます。地域の足となっている鉄道を、簡単に切り捨てる議論にいくべきではない。公共インフラとして支える仕組みが必要です。日本共産党の鉄道政策は、ここでもかみ合ったと実感します。

懇談に先立ち、小選挙区候補の松本けんじさん、島﨑やすおみさん、高知県議団のみなさん、沿線の南国市や安芸市、田野町の地方議員のみなさんとも懇談しました。
この間に寄せていただいた声を、今後の国政にも活かしたい。

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