自由法曹団東京支部の調査団で、沖縄へ。私も支部員の一人として参加しました。台風の影響も若干受けましたが、事務局のみなさんのおかげで充実した訪問になりました。
高江のヘリパッド建設は昨年、参院選投票日の翌日に再開され一気に進められました。4つの着陸帯がつくられたものの、傾斜があるなど使える状態ではなく追加工事が続けられているとのこと。この日もゲート前には、国から監視を委託されたALSOKの警備員がずらり。
辺野古のキャンプ・シュワブやオスプレイ墜落現場も訪れました。この日も海兵隊が水陸両用車を使った訓練を行っていました。
工事が着々と進んでいるかの報道もありますが、実際にはほんの一部に過ぎず、先に進めない事態となっています。岩礁破砕だけでなく河川変更など、知事や市長の権限が壁となり、政府の思うようにはできないのだといいます。いまごろになってさらにボーリング調査もするという。高台から見ると、工事が決して進捗していないことがよくわかります。
工事にはダンプ350万台分の土砂を要するそうです。一方、辺野古のゲートに出入りするダンプは平均して一日100台。最高でも170台だそうです。このペースでは50年かかる。それは連日座り込み闘争が続けられ、工事を遅らせているからにほかなりません。
高江でも辺野古でも、運動に対する弾圧があります。しかし、瀬長亀次郎が語ったように、弾圧は抵抗を呼び抵抗は友を呼ぶ。沖縄のたたかいは全国に仲間を増やし、全国にたたかいを派生させています。
今回私は、自由法曹団の一員として参加しました。沖縄では団員も含む翁長知事を支える弁護団があります。東京では、警視庁機動隊の沖縄・高江への派遣を違法と訴え、住民訴訟(都税の不正支出を理由とする)が取り組まれ、多くの団員がかかわっています。現地のみなさんも、そうした役割を果たしていることをよく知ってくださり、あたたかい言葉をかけていただきます。自由法曹団員の一人であることを、嬉しく思います。
安倍首相による臨時国会冒頭解散が報じられたのは、沖縄滞在中のこと。たたかいの現場では、安倍政権を終わらせ基地建設を止める、その意気込みが早くも高まっています。
沖縄とともに、全国各地で、必ず勝ちたい。