山添 拓 参議院議員 日本共産党

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2016年3月7日

辺野古と高江を訪れました

6日から沖縄へ。今日は辺野古と高江を訪れました。民意と権力とのせめぎ合いをこの目で見たという思いです。

辺野古の基地建設をめぐっては、先週国と県とが裁判所で和解。工事中止を受けて最初の平日となりました。キャンプ・シュワヴのゲート前には早朝から抗議行動の参加者が集まり、工事の完全中止を求めて声があがります。東京から来たという学生にも会いました。

その後は海上の抗議行動へ。「平和丸」という漁船で新基地建設の現場に向かいます。
コンクリートブロックを投下するための台船に近づこうとすると、海上保安庁のゴムボートが「立ち入り禁止だ」と言ってくる。しかし、いまや裁判所の和解により工事は中止になっています。翁長県知事の埋立許可取消で、そもそも工事をすることはできません。
海上保安庁が立ち退かせるべきは、工事する側であって住民や抗議行動をする側ではない。高台から眺めた大浦湾は本当に美しく、ここを埋め立て新たな基地をつくろうとする目論見がいかに理不尽かを痛感します。

「辺野古移設が唯一の解決策」と言い張る安倍首相は、退陣させるしかない。
辺野古の工事は、二度と再開させない。

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高江にはオスプレイの着陸帯であるヘリパッドがつくられようとしています。SACO合意により、北部訓練場の一部を返還する代わりに、直径75mの円形ヘリパッドを新たに6箇所つくるというもの。
この付近には5つのダムがあり、沖縄本島の生活用水の60%を賄う水源地とのこと。弾薬など訓練に伴い有害物質が汚染すれば、生活のための水が危ぶまれることになります。

うっそうとしたジャングルのような山並みは「やんばる」といい、ここにしか見られない希少生物がたくさんいるそうです。
今の時期はちょうど新緑の季節(桜は終わっている!)。山々にはまぶしい緑が見られました。私は初めて高江を訪れましたが、海に囲まれた沖縄のイメージとは違って山深く、亜熱帯らしい植生とあいまって新鮮でした。

鳥類の営巣期に入るため一応工事は自粛するようですが、予断を許さない状況です。
辺野古に比べて話題に上ることの少ない高江。しかし、抗議行動の参加者を相手に政府が民事訴訟を起こし見せしめにする「スラップ訴訟」までされています。

豊かな自然を破壊し、住民の声に耳を傾けることなくアメリカ軍のために新たな基地をつくろうとする日本政府の姿。なりふり構わず権力をふりかざす様は、心底情けない。
沖縄の声を受け止める政治の必要性を強く感じました。

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