山添 拓 参議院議員 日本共産党

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2021年8月6日

広島への原爆投下から76年

 広島への原爆投下から76年。例年、8月6日や9日は広島・長崎で学生のみなさんと交流しながら迎えたのですが、今年も東京で過ごしています。
 平和記念式典をテレビで視聴。松井市長の平和宣言は、各国に核抑止の考え方を捨てるよう呼びかけ、日本政府に核兵器禁止条約への参加を求める力強いものでした。条約の締結、各国の批准、そして発効と、年を重ねるに従って、平和宣言の内容もどんどん確信に満ちたものになっていると感じます。
 それに引き換え菅首相のあいさつは、内容以前の問題でうんざりします。
 冒頭から辿々しい。しかも原爆を原発?と読み間違えるなど不安な感じ。そして中盤に差し掛かり、核兵器廃絶についてどういう話すかを注目していたところへ、意味がつがらない言葉になり、やがてテロップが消えました。
 菅首相が読み飛ばした部分には、「核兵器のない世界に向けて力を尽くします」「我が国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国」など大事な言葉が含まれていたそうです。
 暑いなか、連日の疲れもあるかも知れません。
 しかし、広島の8月6日の暑さは、いつもあの76年前のあつかった一日を想起させ、被爆者を前に、核廃絶への責任を負う世代として、身の引き締まる思いにさせられます。
 その緊張感は、少なくとも菅氏に感じられない。

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