コロナ感染が急速化。緊急事態宣言の拡大を受け、議院運営委員会で質問しました。
菅首相は今日も国会に現れません。会見で記者に問われてもまともに答えず、Twitterでは五輪が始まって以来感染拡大についてのツイートはなく、私が数えたところ30回中20回が五輪関係でした(ほとんどがメダル獲得のお祝い、しかも金メダルだけ)。「経験したことのない爆発的感染拡大」といわれる事態に首相が国会で語らない、それ自体が誤ったメッセージとなってしまいます。
菅首相は「人流は減少している。五輪は心配ない」といいます。こうした姿勢が、オリンピックをやっているのだから大丈夫だろうとコロナを軽く見てしまう、「楽観バイアス」を増幅させています。
西村大臣は「東京近郊への人流が増えている」と答弁。菅氏の発言がいかにいい加減かが浮き彫りになります。東京大会組織委員会の専門家分科会座長岡部信彦氏は、「大会の中止も検討を」と述べており、政府としても中止を検討すべきです。
もう一点。医療ひっ迫の危機感も菅首相は共有していないのではないか。
東京都の定義で「重症」でなくても、入院患者が増えれば医療はひっ迫します。西村大臣も「中等症で高流量の酸素吸入が必要な人は、実質重症化に近い」と答弁。
「高齢者の感染が減った、重症者は急増していない」と菅首相は強調します。しかし、それを言えば言うほど、国民に対して根拠のない楽観論を広げてしまいます。五輪を中止し、コロナ対策に集中すべきだ。