山添 拓 参議院議員 日本共産党

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2022年3月28日

さいたま新都心郵便局過労自死事件の解決を祝う会に出席しました

27日、さいたま新都心郵便局過労自死事件の解決を祝う会にお招きいただき、伊藤岳さんとともに出席しました。
 
2010年12月、職場だったさいたま新都心郵便局で自ら命を断ったKさん。私は、弁護士1年目が終わる頃、ご遺族の相談を受け3人の弁護団の一員として事件に取り組んでいました。郵便局での証拠保全を行い、損害賠償の裁判を提訴。その途中で国政に挑戦することとなり、事件を最後まで担当することはできなかったのですが、2016年には勝利的和解を勝ち取り、さらに2020年には労災認定、そして昨年、日本郵便の幹部がKさんへの墓参とご遺族への直接の謝罪を行い、事件としては最善の結果を得ることができました。
労働組合がバックアップし、企業前での宣伝、交渉はもちろん、Kさんを追い込んだ厳しいノルマと自爆営業、「トヨタ方式」が導入された合理化策などが全国各地の組合ニュースで報じられており、それらを証拠化し、書面にして裁判所に提出。職場の実態を裁判官と共有することにも意識してたたかいました。
 
労災認定の確定後、伊藤岳さんが総務委員会で取り上げ、社長に謝罪させ、ご遺族と直接向き合う機会を設けることにもつながりました。運動、裁判と国会がタッグを組んだ、私にとっても思い出深い事件です。
 
相談を受けた当時、一番小さいお子さんはまだ小学生でしたが、昨日は立派な大学生に!時の経過を感じます。
生きるために働くのに、働き過ぎで命を落とすことがあってはならない。働くことで心身を壊すことがあってはならない。その思いは、いまも変わりません。人間らしく働くことができる社会にするために、もっとがんばりたいと決意するひとときでした。

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