2022年8月5日
旧統一協会問題で野党の国対ヒアリング
わずか3日で臨時国会が終了。国会の責任を投げ捨てるような姿勢に怒りが広がるもとで、直後に旧統一協会問題で野党の国対ヒアリングが開かれました。
前川喜平さんが出席。95年のオウム真理教の一連の事件を経て、96年に宗教法人法が改正、翌97年に宗務課長となり、当時出された旧統一協会からの名称変更申請は申請させない対応をとることを協議したといいます。規則が変わっても実態が変わらないという判断から。
ところがその後、文部科学審議官だった2015年には変更申請を認証する方向で意見照会があったとのこと。反対したそうですが、結果は認められました。前川さんは反対と言った以上、覆したのは事務次官か大臣。当時の事務次官は文部科学系(科学技術系ではない)で、文部科学審議官の意見は尊重するのが通例なので、覆したとすれば下村大臣ではないか、前例踏襲が常の行政で変わったとすれば、そこには政治的な力が働いたのではないかとお話しでした。
今日末松文科大臣は、「法人から要件を備えた申請書が出されたため認証した」、受理を拒めば「違法性を問われる恐れがある」と述べたとのこと。
では、それまでの申請させない方針を変更した理由はなにか。実際は添付書類の確認すらまともに行われない杜撰な審査だったことの認識はーー疑念は深まるばかり。
総選挙後、野党合同ヒアリングは行われなくなっていました。こうして事実上再開する動きとなっているのはとても大事です。
この問題での憤りと、その解明を自民党に任せることはできないという世論があってこその変化です。