山添 拓 参議院議員 日本共産党

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2016年6月11日

なぜ日本は外交力がないのか

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足立区での街頭演説後のこと。私の演説をどこかで聞いていらしたのか、車椅子に乗った初老の男性。「憲法で日本は守れない。中国が攻めてきたらどうする。日米同盟を強固にするしかない」「では軍備を強めるしかないですか」「そうだ」「中国も軍拡するでしょうね」「そうだろう」「最終的には核兵器も持つしかないですか」「そうだ」

憲法の下で、どうにか平和だった日本の70年を生きてきた方が、このようにおっしゃるのはなんだか残念です。過去、中国に戦争を仕掛けたのは日本の方だったということも、お忘れなのかも知れない。軍事力によらずに平和な時代を築こうと世界がいかに努力をしているのかも、たぶんご存知ないかも知れない。
それは日本の政治とメディアが、北朝鮮と中国の脅威を煽り続け、日米同盟絶対論を振りかざしてきた結果でもあるように思います。

日本が攻められないための対策は、攻められる理由をなくすこと、外交努力のほかにないのではないか。相手がどんな国であれ、日本と世界の平和のために友好関係を築こうという覚悟が求められる。その努力を放棄し、武力を頼みに相手を威嚇し「抑止」しようというのが安倍政権。

不破哲三さんのインタビューでは、日本の外交力のなさについて、核心を突くコメントが。
「戦争中は軍部依存の外交で、戦後は米依存の外交だ。だから自分がない」

恐怖を煽り軍拡に導く脅威論ではなく、脅威を生まないための、9条を生かした外交政策への転換を。

http://mainichi.jp/sunday/articles/20160606/org/00m/010/012000d

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