2022年9月8日
ようやく開かれた「国葬」にかんする閉会中審査
ようやく開かれた「国葬」にかんする閉会中審査。岸田首相が自ら「テレビ入りで国会で説明する」と言い出てきたものですが、答弁は極めて不誠実で国民的な納得には程遠いものでした。
衆議院は委員長からしてひどかった。統一協会問題に話が及ぶと「議題に関係ない」といい質問を遮り答弁を妨げる。今日はあくまで「国葬儀について」がテーマだからだそうです。
しかし、岸田首相自身、国葬にする判断は安倍氏に対する「評価」だと述べています。自民党が「関係を断つ」とまでいう統一協会と最も近い距離にいた一人が安倍氏であり、統一協会問題はまさに安倍氏の評価にかかわるはずです。切り離そうとすればするほど、疑念は深まる。
参議院では今回の選挙で復帰した仁比聡平さんが早速質疑に立ちました。
安倍氏と統一協会との関係について、「安倍氏が当時判断したこと」だという岸田首相。
しかし、判断の結果どのような事実があったかは調査できるはず。仁比聡平さんが「政府・自民党として調査し結果を公表すべきではないか」と問いましたが、「亡くなっているのでわからない」と逃げるばかりで消極的。安倍氏について調べることがよほど危ういと考えているのでしょう。
「国葬」は「敬意と弔意を国全体であらわす儀式」と述べた岸田首相。ではその「国全体」に国民は入るのか。
「国民のみなさんと弔意をあらわすことは大事」との答弁は、結局事実上弔意を強制し、内心に踏み込むことを認めるもの。
憲法違反の「国葬」は中止し、統一協会問題の徹底解明こそ進めるべきです。