2023年4月13日
軍事一辺倒の「国際協力」は危険です
今日も外交防衛委員会で質問しました。
「非軍事」を原則とするODAに代わり、途上国の軍を支援するOSAを進める方針を政府が決めました。
目的外使用をさせない、第三者移転をさせない、国連憲章違反をさせないなど義務づけるといいます。しかし、ミャンマーにODAで供与した旅客船はクーデタ後の軍事政権が軍人の輸送に使ったといい、外務省は半年経っても「確認中」ーーODAですらこの状況で、兵器まで海外に広げてよいのか。
今年度、政府が援助対象国とするのは、フィリピン、マレーシア、バングラデシュ、フィジーの4か国。このうちフィリピンとマレーシアは中国との間で領土紛争を抱えています。一方当事国への軍事支援は、紛争を助長することにはならないか。4か国はいずれも米国の対中政策を反映した選定に見えます。
このような対応は、緊張を高めるばかりです。軍事一辺倒の「国際協力」は危険です。