2023年6月29日
東京・多摩地域のPFAS汚染問題
東京・多摩地域のPFAS(有機フッ素化合物)汚染問題で、関係自治体の地方議員や住民のみなさんとともに、政府から説明を受けました。
多摩地域の井戸水から高濃度のPFASが検出され、650人の住民が自主的に行っている血中濃度検査でも高い値が多数確認されています。
汚染源と指摘される米軍横田基地では、PFASを含む泡消化剤が長年使われてきました。英国人記者のジョン・ミッチェル氏が情報開示請求で得た報告書によれば、2010年から12年の間に3回、2020年にも3回の漏出事故があったとされます。特に2012年は3000リットルが原液のまま漏出、1年かけて地中にしみ出たとも。
防衛省は今日、2010年から12年の3回については漏出があったことを認めました。ただしその漏出量などは把握していないといい、20年の3回については米側に照会したが「確認していると聞いている」ーー米軍による報告書があるにもかかわらず…!
米軍はPFAS汚染についてタスクフォースをつくり、国内の基地では調査を行い周辺自治体や住民にも情報提供を行っています。日本でも行っているはずであり、これまでの漏出事故の実績とともに政府として説明を求めるべきです。
環境省などが設置した政府の専門家会議は、夏をめどにPFAS問題での指針を発表するとしています。まず汚染の全体像の把握、そのために水道水だけでなく血中濃度や土壌の調査、そして汚染源の特定と対策など、十分な対応をとるべきです。引き続き追及します。