山添 拓 参議院議員 日本共産党

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2023年9月15日

日韓・韓日議員連盟の合同総会

日韓・韓日議員連盟の合同総会が開かれ、開会式と午後の社会・文化委員会に出席しました。日本共産党はすべての議員がこの議連に参加しており、それぞれの分科会で議論に加わっています。

コロナで中断があり、昨年は韓国で行われましたが出席者を絞っていたため、私は4年ぶりの参加です。主催者や来賓あいさつで「日韓関係が大きく改善した」と口々に言われるなかで進みましたが、果たしてそれだけでよいか。韓国側の議連幹事長で野党「共に民主党」の尹昊重(ユン・ホジュン)議員は、歴史問題や福島原発の汚染水海洋放出、ヘイトスピーチなど解決すべき課題について言及しており、私にはむしろ自然に聞こえました。

1998年の日韓共同宣言(金大中・小渕)から25年が経ちます。そこでは日本の植民地支配への「痛切な反省と心からのおわび」が述べられていました。いまだに解決しない問題が横たわっていることにこそ目を向ける必要があります。

社会文化委員会は①朝鮮人元BC級戦犯の名誉回復、②ユネスコ世界記憶遺産に登録されている「朝鮮通信使」を介した相互の友好促進、③映像、音楽などを通じた相互理解の促進を主題に3時間。

私は①にかかわって、元BC級戦犯の被害救済は当然であり法案もできていることから進めるべきと述べるとともに、慰安婦や徴用工、関東大震災における虐殺の犠牲者など解決されていない問題は多岐にわたることを共通の認識にすべきだと発言しました。共同声明には個別の問題の具体的な言及はありませんが、「歴史問題を解決するために、被害を訴える当事者の名誉と尊厳が回復されるよう」「相互互恵の精神で共に努力する」との文言が今年も盛り込まれています。

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